仕事やプライベートで多くの家電に触れるなかでよく思うのが、「大人のひとり暮らし=おひとりさま」の家電選びは難しいということ!
そこで、今回は私なりに「おひとりさまの家電選びは、なぜ難しいのか?」について考えてみたいと思います。
私が思う、おひとりさまの家電選びが難しい理由
普段からたくさんの家電との出合いがある私ですが、実はリアルに自分にピンとくるものは意外と少なかったりします。
もちろん、「この機能すごい!」「これがあったらめちゃくちゃ便利!」と思うものはたくさんあります。それらは、知り合いにおすすめを聞かれたら「これがいいよ!」とプッシュできるものばかりなのですが、おひとりさまゆえ、自分が購入するとなると「ん~」と二の足を踏んでしまいます…。
その理由を考えてみると、大きく以下の3つの点がネックになることが多いです。
●ファミリー向け、フレッシュなひとり暮らし向けが多い
まず、家電の多くがファミリー向けに作られていることが多いです。
ここが購入層の最も厚いところなので、当たり前と言えば当たり前なのですが、商品のラインナップも豊富で、幅広い商品から好みの機能やデザインで選ぶことができます。
例えば私の好きな調理家電でも、最も多いのが4~6人向けのアイテム。もちろん少量の調理もできますが、だいたいのものは少量だとそのアイテムのポテンシャルを発揮しきれず、おいしさが半減していまします。
そんな家電市場では日陰の存在であるひとり暮らし層ですが、年に1度だけ盛り上がりを見せるのが3~4月の新生活シーズンです。
新大学生、新社会人、転勤などで、これからひとり暮らしを始める人や引っ越しのために家電を買い替える人向けの商品が続々登場する時期です。
ただフレッシュなひとり暮らし向けの家電は、シンプルな機能とデザインで価格を抑えているものが多く、大人のおひとりさまに上手くフィットしないことが多々あります。
●コンパクトかつ高性能を求める
ひとり暮らしだと家電を置くスペースは限られます。それでありがら、性能はある程度以上のものが欲しい! おひとりさまでこのジレンマに陥っている人は多いと思います。(もちろん私もその一人ですw)
●好み、こだわりが強い
ひとり暮らしベテラン勢が多いと思われる大人おひとりさま。そうなると、部屋のインテリアやキッチンの統一感だったり、料理や洗濯の仕方だったり、あらゆるものにこだわりや自分のやり方みたいなものが出来上がっていたりします。
それを崩さないために、「性能はいいのに、好みの色がない…」などということも起こりがちです。
特に選ぶのが難しい家電ジャンルは?
個人的に最も選びにくいと思うのは、キッチン家電です。
ひとり暮らし用の物件だと、そもそも冷蔵庫の置き場所が限られていて、選択肢があまりありません。また食洗機に関しては置くスペースすらなく、断念せざるをえない…といったことも。調理家電に関しても、やはりファミリー向けで調理容量が多いものに比べると、選べる幅はまだまだ少ない印象です。
かくゆう私もここ数年、ずっとオーブンレンジ迷子です…。
ひとり暮らしのキッチンなので、今は冷蔵庫上にオーブンレンジを置いています。(もちろん、直置きできる冷蔵庫を使用)
このオーブンレンジを、おまかせ調理や少し凝ったグリル料理ができるものにずっと買い換えたいと思い、気になるものがあるとサイズをチェックしているのですが、いまだ冷蔵庫にのるサイズのものには出合えていません。
おひとりさまにフィットする家電選びのコツ!
そんな私が、必ずではないものの、この探し方をするとしっくりするものに出合いやすいと思う探し方のコツを参考までご紹介します。
●ひとり暮らし向けよりも「共働き夫婦」ターゲットの商品を選ぶ
前出の通り、ひとり暮らし向けの家電というのはバリエーションが限られるのですが、それを「夫婦ふたり暮らし」ターゲットのものまで広げると選択肢がグッと広がります。
その中でも「パワーカップル」(高収入を得ている共働き夫婦)と呼ばれる購買力の高い層にメーカーも注目しているようで、少しずつですがこの層をターゲットにした商品も増えているように感じます。この共働きというところがポイントで「忙しいため掃除や洗濯、調理がおまかせしたい!」というニーズに対応した高性能のものが多く、価格帯もそこまで抑える必要がないので洗練された高級感のある素材やデザインのものが多い印象。
また二人向けであるため、サイズや容量も一人で使用するのに大きすぎないというのが、とにかくうれしいポイントです!
●量販店よりもセレクトショップやインテリアショップへ
もうひとつがお店選びです。
最近はネットショップで家電を購入することも多いと思いますが、最終的にネットでき購入するとしても個人的には絶対に一度は実物を店舗などで見ることをおすすめします!
家電を見る時はまず量販店に行くと思うのですが、量販店に置いてある家電の多くは“売れ筋=ファミリー向け”です。
しかも、広い空間、明るい照明の下にズラッと並んでいると、サイズ感がバグってよくわからなくなります…。
おひとりさまの家電選びにおすすめなのは、量販店よりセレクトショップやインテリアショップです。
分かりやすい例としては、蔦屋家電があります。空間は広いですが、照明を落としてあるため自宅に近い感覚で商品を見ることができます。またセレクト自体にこだわりが感じられるので、お店のテイストと自分の好みがマッチすれば、コレと思える1台に出合えると思います。
同じように最近はインテリアショップなどにセレクトした家電が置かれている場合が多く、特にデザインや部屋のインテリアとの調和を重視する人はぜひチェックしてみてほしいです。
思いがけず、ところどころに家電選びに四苦八苦するおひとりさまのグチが盛り込まれる内容となってしまいましたw
ぜひ、同じおひとりさまの家電選びの参考になればうれしいです。